台湾の化学工業は後方統合方式で発展し、今では1つの体系となっています。最初期には輸入したプラスチックや樹脂などの中間原料の簡単な加工が主でしたが、やがて中間原料の生産技術を導入して、50年の間に完全な体系が整って来ていきます。しかし近年、台湾の産業構造は巨大な変化に迫られています。多くの労働集約型産業が相次いで国外へ移転した結果、台湾に残って発展した主流産業はプリント基板、ナノ材料、半導体、情報、通信、平面ディスプレイ、光記憶メディア、エネルギーなどの産業となりました。長興が専門とする高分子領域の特殊化学品は、多くの新興産業でカギとなる材料でもあります。産業のアップグレードや事業転換に伴い、特殊高分子化学材料も高付加価値、高技術、低汚染、高度自動化という製品を目指しています。
長興は研究開発の道を着実に歩み続け、新たな技術に挑戦する自信をもとに、企業の規模を拡大してきました。その歩みは、いずれも台湾の産業の変遷に応じた多角化戦略により、安定した成長を遂げました。路竹工場にある長興研究所は、長興の事業を絶えず切り開く原動力です。常に革新的な製品を研究開発することで、売上高は20年前の10数億台湾ドルから400億台湾ドルにまで成長しました。
「優れた研究人材は待遇だけでなく、仕事を求めてやってくる。」長興は研究開発で人材の挑戦と育成を最も重視します。世界のトップ化学企業に挑戦する機会が与えられ、研究スタッフは潜在能力をフルに発揮して困難に挑みます。長興では、良好な研究環境や十分な設備と支援を提供するとともに、十分な裁量権と信頼を与え、研究スタッフが自信と使命感を持って挑戦できるようにします。
近年、台湾の産業技術は日進月歩であり、経済力は高まる一方です。多くの新興産業の特殊化学品や主要材料は、絶えずイノベーションとアップグレードが求められています。長興の研究開発スタッフは、世界トップクラスの最先端企業と協力し、ともにより高いハードルに挑戦しています。